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ほくそ笑みながら折り返し地点にさしかかろうとする僕の前に。
ずどぉぉぉぉぉん!!
「ふぁっ!?」
ずしゃぁぁぁ!!
思わずフルブレーキ。目の前に降りてきた?落ちてきた?のはゴリランのゴリラン号。トラックの荷台には三輪自動車。
そしてゴリラン号の運転席から生えていたものは巨大なドラゴンの羽。
「わぁっはっはっはっはっはぁぁぁ!!
追い抜いたぜぇっ!!」
「ほぉっほっほっほ!
ゴリラン君の格闘王スキルでガードレールに格闘挑み!ぶち抜き!そしてわしの翼でばっさばっさじゃー!」
「「わぁっはっはっはっはっはぁぁぁ!!」」
翼が消えて、わざわざ運転席と助手席から身を乗り出して高笑いするゴリランと長老。
「き、汚いぞー!そんなのありかぁぁ!!」
きぃぃぃぃ!!
「ふざっけんじゃないわよ!ずるいわよ!」
後からきた光子ちゃんも車を止めて憤っている。
「ほぉっほっほっほ!汚くないもーん。主らが妖異能力使ったようにわしらも使っただけだもーん。なあ?」
ぶぉぉぉぉぉん。
「がっはっはっ!その通り!
そしてここからは俺の車の巨体が役に立つ!さぁて抜くことできるかなぁっ!」
ばたん!ばたん!
動き出すゴリラン号。慌てて車に飛び乗る僕ら。
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