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「あぁ、あれな。 俺がこっちに越してきてから発生し始めたからなぁ。 越してこなければよかったよ」 「えー! 私と離れ離れでも良いっていうの?!」 「冗談冗談」 意地悪そうに笑う悟は、起き上がると私の頭を軽くニ、三回たたく。 「でも、あの事件年間を通して、夏と冬で発生件数が倍以上違うんだって!」 「へぇー、でもまだ一年分のデータだし統計としての信頼性は怪しいでしょ」 「殺人に信頼性なんて、どうでもいいの! はぁー怖いなー。 冬なんてなくなっちゃえばいいのにね?」
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