22人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、落ち込んではいられないぞ!
もう一人の方はどうだ?とそちらを見ると、あれ?いない!?
慌てて見渡すと教室を出て行こうとしている。鞄を持っているところからすると、帰るのか。
「奈々!ちょっと待って」
このまま帰らせて明日会うと、気まずいままだ。
怒鳴りつけたことを後悔してしまう。
「っ!?晶…」
奈々がびくりとこちらを振り返る。彼女のシュンとした姿に、胸が痛くなる。
「あの、ちゃんと話さない?」
首を傾げ提案すると、奈々もこのままではいけないと思っていたのか特に抵抗もなく頷いた。
「じゃあさ、上に行かない?」
奈々が屋上を示した。
「う、うん!行こう」
断れなくて良かった!とホッとして頷いた。
奈々が先に教室を出る。それを追いかけようとしてふと幸子ちゃんの方を見ると、「頑張って」とファイティングポーズをしてエールをくれた。
それにこくりと頷き、口パクで「頑張る!行ってくる!」と笑いながら返事をして、奈々と屋上へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!