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「あ、ごめんごめん。購買混んでて」
さっと笑顔を浮かべてそう口をついたあたし。
自分の席について、机に苺ジャムパンとカフェオレを置く。
「あー、確かに購買って毎日人で溢れているよね!」
奈々の言葉に頷くと、幸子ちゃんが笑う。
「そうだよね。みんな購買でパン買ってるよね。あ、晶ちゃんは今日は苺ジャムね」
丸い形のパンの中に苺ジャムが入っている。
「うん。昨日はカツサンドだったから、今日は甘い物でいこうかと思って」
袋から取り出し、ジャムパンにかぶりつく。
そんなあたしの言葉に奈々がため息をついた。
「栄養がないじゃないのそれ。弁当作ればいいじゃないの。あんた料理上手なんだし」
奈々は奈々で、年の離れたお兄さんが作ってくれている。ちなみに幸子ちゃんは自作だ。今日もカラフルな弁当だ。
「えー…学校に来てまで自分のご飯食べたくないの」
そう答えると、奈々がニヤリと笑った。
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