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農家というのはこの世界で一番数が多い、それに農家の殆どが住んでいる村の数は多くその一つ一つにギルドを置いていたら職員の数が足らなくなる。 また農民の数は国力に繋がっている。 国には騎士や衛士、そして国の政を行っている大臣等食料が必要な者が多数いる。 特に国の治安を維持している衛士の数、戦やその他の有事の際国を守る騎士の数は多いほど大国として見られる判断材料の一つとして挙げられる。 なので農民の数が減らないように農民にはギルドを置かず、身分証を発行しないと言う形で農民の職業選択の自由を縛っているのである。 中には唯一転職できるハンターになる者も出てくるが、ハンターは死傷率が高いことで有名である。 そのまま農業に励んでいれば最低限の衣食住が確保できるためわざわざ死にに行くような職業に転職使用にする者は少ない。 ハンター以外は誰もやりたくないような仕事なのでハンター以外に転職する者はいない。 それにその仕事をやっている者は殆どがスラムに住んでいる者である。 話が長くなったが、いま私が就けるものの中で一番稼げる仕事と言えばハンターなのである。 なので今いるこの街にあるハンターギルドに行くことにする。 この街にあるハンターギルドの位置は花の荘を出るときに店主に聞いていたので、場所は分かる。 しばらくするとハンターギルドに着いた。 建物自体は木造であり、2階建てのようだ。 中に入ると殆どのハンターたちは仕事に行っているのかここにいる者は少なかった。 カウンターに行き先ずは登録することにする。 「こんにちは! 本日はどのようなご用件でいらっしゃいますか?」 受付には10代だと思われる受付嬢がおり、マニュアル通りだと思われるフレーズを営業スマイルで述べる。 「こんにちは、登録をお願いしたいのですが。」 「はい、登録ですね。 ではこちらの用紙に必要事項の記入をお願いします。」 受付嬢から受け取った用紙に名前や年齢、拠点としている建物など必要事項を書いていく。 書き終わった後受付嬢に用紙を渡し、契約書にサインをする。 その後個室に連れて行かれ、そこで注意事項と規則やらを聞く。 そして初心者ハンターに配っているという、薬草や鉱石、魔物、そして地図が載っている本をもらった。
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