2.謎の急展開

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「で、でも!別に悪口言ってたわけじゃないもんね。すごいイケメンがクラスにいるって、そんな話だったよね」 確かに悪口を言っていたわけでは無かった。 まさかそれを片倉が怒ったりするわけじゃないだろうと、つばさは思った。 「そんな事言ってたね。それよりオレが気になったのはさ」 片倉が一歩近づく。思わずつばさは半歩引いた。 「梅田さんってさ、彼氏いた事ないんだ?」 「へ?」 「彼氏って言うか、初恋もまだみたいな事言ってなかったっけ?」 「言ってた…けど…」 (やっぱり聞かれてたんだ。えっと、他に何、話してたっけ…?) あれだけ堂々と大声で話していれば、前の席にいた片倉には会話の内容は全て知られているだろう。 それでも改めてそう言われると、つばさは彼の真意が分からずに戸惑ってしまう。 それどころか、モテまくっている男の上から目線で、自分はすごく馬鹿にされているような気がした。 「何よ、片倉くん。自分がモテるからって、もしかして私の事ディスってんの?」 つばさはムっとした。 それを察知した片倉が、慌てて言う。 「違うよ。そうじゃないよ」 「…じゃあ、何の用?」 「梅田さん、今まで誰とも付き合った事が無いんだったらさ、オレと付き合ってみない?」
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