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「おめでとうございます。
去年12月戦 目前で急にこの支部に移動になり、手探りで戦い始めたのに皆の協力と努力によって乗り切る事が出来ました、ありがとう! そして今月末からは2月戦・・・息を抜く間がありませんが・・・今日は好きなだけ飲んだくれ、また明日からお願いします。
では、今年もよろしくーーー! かんぱーい」
枡を上げた。
みんなが口々に(おめでとう、よろしく)など言いながら飲み始める。
三木と佐山に(お願いします)っと言ってあたしも口を付けた。
テーブルにはおせち料理のような重箱も並び、クリスマスのような鶏も並ぶ。
「何か?食べますか」
って三木が聞いてくれて、
「ううん、要らないよ」
って言うと、
「駄目ですよ、何か食べないと酔いますから、どうせ朝はコーヒーしか飲んで無いんじゃないんですか」って言ってテーブルに向かう。
佐山はテーブルの前に移動してみんなと酒を酌み交わしていた。
華原や今田、チームリーダーが酒を注ぎに来る。
「あぁー 日本酒、あんまり無理・・」
って言ったあたしを笑う華原が、
「支部長、あんまり無理ってどう言う意味ですか?」
「え、 使わない」
「支部長ってここに来てからなので知らないんですが・・出身はどこですか?」
って聞かれ?
あたしって話し方変なの?って思った。
「横浜だけど・・」
「あまり言わない言葉とか支部長、多いですよね」
「そんな事無いけどな」
って言うと横から三木が、
「その歳で、若い子が使いそうな・・ つーかとか、 ってかとか、じゃね、じゃん・・・
そんな言葉よく口にしてますね」
「マジで・・」
「ほら」
「みんな横浜とかじゃないの?」
華原が、
「横浜やこの辺が地元って人は少ないですよ」
「へー そうなんだね」
こんな風に話す暇も無かったね。
みんな楽しそうに飲んで喋って、
なんか気が重かったけど、これはこれで楽しいなって思った。
明日からはまた忙しく契約を取りに回る日々。
(よっしゃ)
今日は飲んじゃえ・・・ねぇ!
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