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「別に何でもございませんよ?よく無防備でいられるなと、関心はしていますが」
どの口がいっているのかしら。
少しずつ酔いが覚めてくる。
「わたし知っているのよ?あなたが本当の仕事をするときは、伊達の眼鏡をはずすって」
「へぇ~、ばれてましたか」
「わたしをだれだと思ってるのよ」
クランは私の頬に触れたまま膝をつく。
「俺の大事な主にしまして、暗殺のターゲットですが何か?」
堂々と暗殺者のターゲットに『殺します』発言しておいて、さっきの『無防備だ』発言。
「………仕事しなさいよ」
姫である私は、彼の殺しのターゲット。
でも、暗殺のため放り込まれたクランが、わたしを殺そうとしない。
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