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ゆっくりと目を開けると、ソバカスの目立つアンナが俺の顔を覗き込んでいた。
魔法使いであるアンナ=フラーデはとても元気のいい女の子だ。
アンナの魔法は主に火炎魔法を使いその威力はどんな魔物であろうと焼き尽くすと思わせるものがあった。
歳は21歳とそろそろ相手を探す頃だがまだまだその気は無いらしい、俺の事をよく鈍感と言っているが何のことだろう?
「やっと起きたねレオ!それより大変なのよ!西の草原にまた魔物が出たって!今度はアースドラゴンよ!?」
「そうか…みんなは?」
「他のみんなも集合し始めているところ!そろそろみんな来るわよ!」
「わかったすぐに行く」
アンナはそれを聞くと走るように部屋から出て行った。
多分他の寝ている奴を起こすのだろう。
此処は宿屋だ、俺は…俺たちのギルドはこの宿屋を一時的な仮拠点として使っている。
今の所人数も7人とそう多くないギルドだから、まだ少しの間は此処を拠点とするだろう。
俺はそっとに手をやった、そこには今も大きな傷跡が残っている。あれから随分と経ったがこれは消えることは無い。
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