第二章 萌えたぎる運命的出会い

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「…か、和白が行きたいとおっしゃるのであれば、つ、連れて行ってあげてもよくってよ!!」 「あーはいはい、行きますよ」  本当は行きたくないんだけども、彼女の頼みを断ると泣き出したりして後々が面倒だからなあ…。  そういうと彼女の表情はとても嬉々として、「では今日我が家でお待ちしてますわ!!」と話すと一目散に逃げるように教室を飛び出した。 「……おーい、紅。荷物全部忘れてるぞ」  俺が彼女に向かってそう声をかけると、顔を紅潮させた紅が下を向いて早歩きで教室に入って荷物を持ってまた教室をそそくさ出て行った。  ……こういう変なとこがあるんだよな、あいつ。 「あ、そうだ」
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