第二章 萌えたぎる運命的出会い

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とまあ、こんな感じで話があった訳だが… 「個性は大事だと思うけども、強すぎてもドン引かれるだけだぞ」 「はっ。主が心配することではなかろうて。主は主の身を案じてればいいのでござる」  その返答に俺は少しムッとした。他の生徒だけでなく、俺にまで拒絶反応示すのか。  昨日のやり取りで少しは距離を縮めたと思えたのに、結局この様か。 「ワイのことはもういいでござろう。」 「いや、よくな…」 「もう七時になるでござるぞ。もうすぐ姫君のところへ向かわねばならないのでは?」 「えっ」  壁にかけてある萌えキャラに包まれた時計…をみて、午後六時四十五分を差しているのが分かった。  まずいな…。絹織の住宅からだと頑張れば三十分で着くだろうが、しかし… 「…まじで一緒に行ってくれないのか」  少しはらける俺を彼女は振り向いてみるが、「うぬ」と俺をどうでも良さげに見て言う。 「…もしかして、少し妬いてたりする?」 「なぜそうなるのでござるか」
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