第二章 萌えたぎる運命的出会い

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「…………………………………アッヒョ…」  予想だにしてなかった要望に彼女は目を点にする。  …いや、俺も予想だにしなかった。てっきり「友達」になりたいもんかと思ってたから…。 「……らいばる、とは?」 「そのままの意味ですわ!!私はかれこれ数年間和白と共に学校生活を過ごしましたが、相棒のごとくこんなに接近してくる異性はいませんでしたわ!!」 「相棒じゃないでござる!!水●豊よりマグロ漁師の方が個人的には好きでござる!!」 「ドラマの話じゃねーよ!!…意外と渋い趣味してんな…」 「二人して話を反らさないでくださる!??」  紅が両サイドにいる俺と絹織をそれぞれ両手で指差す。 「とにかく!!和白は渡しませんわ!!!覚悟なさって!!!」  ……いや、俺おまえのものになった覚えはない…と思ったけど、そういや奴隷がどうのこうの話があったな……。 「ええ、どうぞどうぞ」 「………。」 ……こうも潔く譲られるのも悲しくなるな……。 「……こうも諦めが早いとなると、逆に怪しいですわね…。何か策を練っておられるのではなくって…?」  眉間にしわを寄せて絹織を睨みつける彼女。 「はう!!なぜばれたのでござるか!!」 「やっぱり!!私の目では誤魔化せなくってよ!!」  お~っほっほっほっほ!!!と高笑いし彼女を蔑む紅だったが、   「くそっ…!!どうしたら紗利菜殿を落とせるのか攻略ルートを練っていたところでござったのに…!!」 「な、なんですって!!?」  …互いの意見をこうも譲らないとなりゃ、こりゃ堂々巡りするな。  そう思った俺はひとまず退散することになった。 「よっこらせ」    絹織をお姫様抱っこして。 、
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