第三章 探れ!暴け!彼女の楽園(エデン)を!

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「僕も行っていい!?ね!!いいでしょ!!?」 「嫌だよ」 「なんでさー!!!」  俺の前の席で椅子にまたがった状態で座って、背広の上に腕を組んでふて腐れるこいつは、黄坂勝(おうさか しょう)。  高校に入ってからつるんでるダチ公だ。    …しかし、根っからのサボリ魔で週に一回しか学校に来ない。  ……まあ不登校のあいつ、絹織よりはまだマシな方ではあるが……。  彼はその絹織に会いたいとせがんで来たのだ。  ………正直あまり乗り気ではない。  今は宿題の届け係として彼女の家に訪問しているのだが、実際のところは俺の彼女に対する好意による行動であり、下心が全くない訳ではない。  そんな片思いの彼女を他の異性に会わせるのは少し抵抗感がある。  彼女程「美少女」という言葉にふさわしい美貌を持った女性はいないと言っていい。  それほどの彼女に会わせてみろ。俺のように一瞬でコロッと堕ちるだろう。  ……中身がアレだけども。 「やなもんはやなの。あっちいけ。シッシッ」 「んなっ!!まるで野良猫のような扱われよう…ぬぬぬぬ~!!!」  俺より三十センチ低い黄坂は俺を下から睨みつける。…威嚇のつもりだろうが全く怖くない。 「会ってどうすんだよ。今日の宿題渡して昨日の宿題を貰って、ハイ終わり。こんなことの為についていっても何も得にならねーぞ」 「美少女に会える!!」 「…………」  俺は呆れて声も出なかった。 「……相変わらずだな、おまえの女好き」 「え?そう?」  キョトンとそう答える黄坂を見てさらに呆れて思わずため息をつく。  そう。彼女にこいつを会わせたくない理由はもう一つ。  こいつが大の女好きだからである。  別名、女泣かせの勝ちゃん。童顔な幼い受け身な見た目の割には気になった異性は片っ端から狩っていく肉食っ子なのである。  俺は一年の頃からこいつの女狩りを見て来たが、その凄まじい内容はここでは語れない。  しかもかなりの浮気性で付き合った期間最高三週間。そしてすぐ女を作るもんだからこんな別名、というか名称がつけられてしまうんだよ…。   、
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