第三章 探れ!暴け!彼女の楽園(エデン)を!

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二人は彼女のいつもとは違う一面に恐れをなしたのか、「おじゃましましたー!!」とそそくさと絹織家を後にする。 俺は初めはびっくりしたけども、今は落ち着いて今の彼女を受け入れられている。 「…お前も帰れ」 「嫌だ」 と即座に拒否するとチッと舌打ちをする彼女。 まるで別人じゃないか…。 いや、これが真の彼女の姿なのかもしれない…。 「…このままいると学校内のボス猿のいい餌になる。私はもううんざりなんだ。そいつらのおもちゃにされるのは」 「………」 俺は黙って彼女の話しを聞き続ける。 このままいけば彼女の過去の話しを聞けるかもしれないというのと、それからインドアからアウトドアにするキッカケになるようなものが見つかるかもしれないと思ったからだ。 しかし、事はうまく進むものでもないようで、はーっ、と深い深いため息をこぼすと 「…寝る」 と低く呟くように話すと立ち上がり、そのままリビングから姿を消してしまった。 「……っあーーーーっ!!上手くいかねえなあー!!」 この胸の中のもやが残ってる感じ! 俺これがすっごく嫌いなんだよ!! よくドラマでもある「…これ結局何が言いたかったの?」って終わり方みたいな、はっきりしないヤツーー!! …まあこの後俺が彼女を追いかけて追求するのもよかったのかもしれないけども、そこまで彼女の中(プライベート)にズガズガ土足で入り込んでもいいものなのだろうか?と思い踏みとどまったのだった。 俺がリビングで髪をグッシャグシャにして葛藤していると、そっと母親が俺の肩にそっと触れる。 、
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