第一章 始まりは不法侵入から!?

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 にやにやしてしまいそうになるのを必死で隠すも、顔の火照りはごまかせない。  それをごまかすため、Tシャツにジャージ姿のラフスタイルな彼女の脇に手を入れ、持ち上げる。 「ほわあああああああ!!!??」    思った通りだ。とても軽い。まるでクッション並のふわふわした軽さ。  ……まあ俺が鍛えすぎているのもあるかもしれないけども。  恐らく彼女は標準並の体重なのだろうが、鍛え上げた俺の体では彼女は羽毛にすぎない。 「いやーー!!HA☆NA☆SE!!」  俺のだっこに慌ててじたばたする彼女。その度に彼女の胸が顔に擦れて…。  ……いかん、これはやばい。  咄嗟に彼女を離し、と言っても距離を離した程度で抱き上げている状況は変わらず。  そして、その状態のまま彼女に告げる。 「これからよろしくな!絹織!」 「ぎゃああああああ!!!あちしの日常があああああああああああ!!!!」  こうして俺と彼女は奇妙な関係を築くことになったのであった。
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