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にやにやしてしまいそうになるのを必死で隠すも、顔の火照りはごまかせない。
それをごまかすため、Tシャツにジャージ姿のラフスタイルな彼女の脇に手を入れ、持ち上げる。
「ほわあああああああ!!!??」
思った通りだ。とても軽い。まるでクッション並のふわふわした軽さ。
……まあ俺が鍛えすぎているのもあるかもしれないけども。
恐らく彼女は標準並の体重なのだろうが、鍛え上げた俺の体では彼女は羽毛にすぎない。
「いやーー!!HA☆NA☆SE!!」
俺のだっこに慌ててじたばたする彼女。その度に彼女の胸が顔に擦れて…。
……いかん、これはやばい。
咄嗟に彼女を離し、と言っても距離を離した程度で抱き上げている状況は変わらず。
そして、その状態のまま彼女に告げる。
「これからよろしくな!絹織!」
「ぎゃああああああ!!!あちしの日常があああああああああああ!!!!」
こうして俺と彼女は奇妙な関係を築くことになったのであった。
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