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あまりのおかしさに吹き出した俺に、『からかったんだな?バカにするな!』ってムキになるセンセ。・・・そんなに酔っぱらってる、って訳じゃなさそうだ。
『ふざけてなんかないけど? 知ってるんでしょ 俺がゲイだってこと』もともと彼女いたこともあったけど、竜也と知り合って、自分の性の趣向がそっち寄りだって気づいた。実は今でも、自分でもよくわからない瞬間がある。ー・・・けど、このときは。
この先生が欲しい。そう思った。このまま帰したくない、って。
俺は竜也と別れて完全フリー。けど、このセンセにはきっと、彼女がいる。男の勘。・・・こんな素敵なセンセ、女が放っておくはずがない。
『いるんでしょ?彼女』目線を絡め取りながら問いただす。・・・神様、と内心祈ってたかもしれない。
センセ、少し赤くなって俺から目そらして『・・・そんなの 君に関係ないだろ』って。
いるな、ってわかったけど。
ー・・・その言葉、いただきました!
無茶を承知で、次の瞬間、センセの唇を奪ってた。荒くれた海原でお宝ゲットした海賊の気分ー・・・。
舌を差し入れると、ためらうように一度引っ込んだ舌先がおそるおそる触れてくる。OKのサインだと、そのまま絡めて思いのさま味わう。
『んぅ・・・んっ!』ちょっと苦しそうな声を漏らすセンセを押し倒した。手に握られたビール缶は、さりげなく受け取り、俺の座ってたイスに置く。
『はぁ・・・っ!伊丹君・・・俺別にこういったことをー・・・』自由になった途端、不満を漏らす口を再びふさぐ。両腕は俺の腕をつかみ、突っ張ってはいるけど、完全な拒絶ではないのは震えていることでわかる。
ネクタイを外し、放り投げる。逃げる顎を右手で捕え舌を愛撫しつつ、左手でシャツのボタンをはずす。この位置からだとちょっと面倒くさいんだよな。男もののシャツは。
『ふっ・・・ 伊 丹君 ・・・!あ・・・ っく』早速肌けた首筋に吸いつく。センセがビクビクっと震える。首筋、弱いのかもしれない。
逃がすまいとして、続けざまに完全に肌けた胸の突起に手を這わせる。軽く摘んでやると、俺の下でさらにセンセが跳ねる。
『はっ・・・や め! んっ』
やめろと言われて素直に従う男はいないよ。センセもそれは分かってるだろ?
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