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出勤して、自動販売機のコーナーで缶コーヒーで一息。これが私の定番。
缶コーヒーは、カフェオレと微糖。朝の一杯は、カフェオレ。もう1缶は、予備。
「桐生くん、おはよう」
「橋下(はしもと)さん、おはようございます」
声を掛けてきたのは、橋下 純(はしもと じゅん)検事部長。上司である。 検察官としての彼は、一期先輩。
実は、高校、大学と同期生だったのだが、彼が覚えているかどうかは、知らない。
学生時代に一度だけ告白したけれど、断られた思い出があるからだ。
金髪碧眼。おまけに天然パーマ。日本人の名前。ハーフだと知らなければ、不良の仲間入りしてしまうだろう。
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