第09話 アイアン・ファイヤーズ

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ウノ達の活躍によって ラジエッタの内部に宿っていた宿主は 消滅し 縛りから開放されたラジエッタ 辺りは 気づくと 月明かりがはっきりとした 真っ暗な夜空が広がる ウノ アイカ ボタンは ズタボロになったエターナリティの肉体に近づいていく 懐中電灯や 《炬火球体》を駆使しながら 暗い夜空を明るく照らす 「これ 本当に生きているのか?【byボタン】」 「体温も冷えて 身体が冷めているし もう死んでいるのでは?【byボタン】」 ボタンはペタペタと呟くと ラジエッタの肉体に触れて 脈拍や現在の状態を確かめる 「やはり 死んでしまったのか?【byボタン】」 その時に 気を失っていた ラジエッタは 目を覚ました 「痛い 痛い 痛い!助けてぇ【byラジエッタ】」 死んではいなかった まだ生きていた というか生き返ったのか? まるで 駄々っ子が 感情的に ねだり  喚くような振る舞いに  3人達に 苦痛を訴えていた ただし ボタンにとっては 気の触る態度を取られたのか? 怒りも最高潮に達していた 「喧しいな!この人殺しめが!!【byボタン】」 ボタンは 仲間の仇もあって 怒りに燃えていた 弱った所を 首の座っていない彼女を 揺さぶりながらも訴えている 「ボタンさん  やめて!【byアイカ】」 アイカは ボタンの怒りを鎮めさせて説得 見逃して欲しいやら 何か事情があるやら 仕方がなかった 彼女は アイカの《まじない》により意識を取り戻した またまた 駄々っ子が 感情的に ねだり喚くように  3人達に苦痛を訴えていた 「ラジエッタ様!もう 大丈夫 助かるから【byアイカ】」 アイカは すぐに 《身体修復》のまじないを ラジエッタに使い  時間はかかるが 傷ついた肉体を治癒した 「ふぅー  死ぬかと思った。ありがとぉ!【byラジエッタ】」
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