ある夏の暑い日のこと

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「そうだ、聞いてよ!!今度の練習試合で先発で使ってくれるって!!」 「ホント!!やったねー!!」 彼女のおっとりとしたタレ目が真ん丸に見開いた。 本当に喜んでくれているんだ。 そう思うと、どうにも愛おしくてたまらない気持ちになった。 「じゃあ、もうレギュラーなの?」 「いや、まだまだ。今度のは今後を見極める試験見たいなもんだってさ。」 「そっか、大事な試合なんだねー。なら、見に行っちゃおうかな?」 「マジ!!来てくれんの!?」 僕は思わず前のめりに彼女の顔をみた。 「んー、先生になんとか話してみるー。」 「やったね、マジ頑張る!!」 「んー、頑張れぇ、少年ー。」 他愛のない会話、 いつもこんな感じに学校であったことや、部活のこと一日何してたかなんて話をする。 こんな風に当たり前に話していると、忘れそうになる。 忘れたくなる・・・。 彼女が、ここにいる理由を・・・。
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