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七月中旬の学校は、死ぬほどアツく授業をエスケープしたくなる。
そんな日々。今日も今日とて、大山君は度(ど)し難(がた)い。さらにもまして、度し難い。
言いたいことがあるのに。
言おう、言おうと思っていても大山君は茶化してくる。スッと外される。
アレか、アレなのか。わかってやってるのか。
パタパタとクリアな下敷きで涼んでいる私に、大山君は話しかける。
「度し難い!本宮さん」おい、満面の笑みするのやめて。
「相変わらず度し難いね大山君。TPO守ろう」
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