第1章

4/22
前へ
/22ページ
次へ
度し難いよ、困ったちゃんの大山君に……それに輪をかけたレベルの私。 私。本宮亜子は度し難くない人間で、度し難い大山君に苦労してる。でも、大山君のおかげで、最近学校が楽しい。 大山君は度し難いけど。 ああ、なんで夏なんかあるの……消えてなくなれ!! だって、夏になったら……みんなとはなれちゃう。夏休みという、ひとりものには過酷な環境。 それに、私には大山君・宗谷さんを誘う勇気がなくて。 友達だと思われてるのか不安で。 だから、夏はなくなって学校が休みにならなくなればいいってずっと思ってるの。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加