深海の詩

2/2

7人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
【水面下】 ぼこぼこ ぼこぼこ 気泡が酸素を求めて逃げてゆく 柔らかな鏡は何も写さないで 私の前で揺らめいてる ああ 世界の境界線は いつだって美しい 私の体は酸素を求めて 浮き上がるけれど 私自身は こんなにも美しい世界で死ねたら幸せだろうと考えて 私はここにいる。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加