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孝「……、思った以上に」
翠「不細工だって、言いたいのかよ。」
顔を下げたいのに、前髪を上げたまま額を押さえつけられていて、顔がどうしても上向いたままになってしまう。
くそ、油断した。
どうせ、こいつも…___
孝「______可愛らしい顔立ちをしているな。」
……は?
今、なんて言った?
目を見開くと、目の前のクリアに映る男前と視線が絡まる。
翠「や、めろよ。そういうお世辞が、1番嫌いだ。それに僕は男だ、可愛らしいなんて言われても嬉しくない。」
孝「俺だって、お世辞はあまり好きじゃない。…本心なんだがな?」
翠「…僕は、信じませんから。」
孝「好きにするといい。翠が信じなくとも、俺にとっては本心に変わりない。」
解放された前髪を慌てて下ろしつつ、視線を逸らす。
なんか、会長さんがモテるの、分かった気がする。
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