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「そういえば朔ー?」
「…っ!な、なに?」
「進路どうするつもり?」
「し、進路?
まだあと一年あるよ?なのにどうして??」
そう今は三年であと一年あるはずなのだ
なのにいきなりなぜと
「だってあなたこのままで行くつもりでいるの?」
「・・・っ!
な、なんのこと?」
見透かされてるみたいでドキッとした
こういうときすごく鋭いから困る
「なんのことってあなたわかってるの?」
「知らない!
このままでいいんだから!」
そう言ってその場を立ち去った
「朔・・・!!
あ・・・本当にあの子は・・・無理してるの気づいてるかしら・・・」
「大丈夫だよ朔良ちゃんだよ?今はそっとしてあげよう?」
「うんごめんね幸太・・・」
「いいよ朔良ちゃんのことになると熱くなるのは瑠衣ちゃんのいいところでしょう?」
「あはは・・・ありがとう。
でも本当にこのままでいいわけではないはずなのあの子がしてるのは自分をもっと追い詰めることだから、
あの子が抱えてるあのトラウマのせいでこうなってるのはわかってるけどでも・・・」
そういってしゅんってしてしまう。
その頭にぽんっと幸太の手が乗る
「大丈夫だよきっと朔良ちゃんだしさ?
いつか自分から言ってくれるよむしろ何かない限りたぶん辞める子じゃないでしょう?」
そう言われて瑠衣は頷いてそうだね・・・って答えた 。
それが早く来ますようにと祈るしかできずに、もどかしく思いつつ朔良を信じることを決めた瑠衣だった。
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