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1章
「じゃぁにぃさん俺行ってくるよ」
「あぁ気をつけろよ?」
「にぃさんこそ帰ってきてすぐ呼ばれたんでしょう?
早く行かないと父さんに叱られる」
そう兄の心配をするのはこの学園一の一樹だ。
「待たせてしまえばいいだろ
たまには待つことを知ればいいさ」
そう返すのは一樹の兄の和樹。
「まぁまぁでも早く行って?
にぃさん結構目立つから」
そう周りを見渡せば人がこっちを興味津々で見ている学園の生徒たち。
女はきゃー何あのイケメン!とかいってる人もいれば好意の目でこっちをみる
ふと奥を見れば
「もうほんと瑠衣ってば!」
「ねぇみて!人だかり!行ってみようよ!」
と男女四人で歩いてくるのが見えたそこにいた一人の少女に目を奪われた
笑ってる姿はとても可愛らしいのにどこか凛としてるようなそんな少女に
少女と言っても女性か
「あっ・・・」
その女性に見とれて見続けていたらその女性と目があった
その子は立ち止まって目を見開き驚いていた。
その二人だけは別の場所にいるようなそんな感覚がして、
周りの音が聞こえず数分見つめあっていた。
それが和樹と朔良の出会いだ。
運命の輪が周り出した瞬間だった。
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