11900人が本棚に入れています
本棚に追加
/970ページ
神の力の残滓さえ残らない社。
ここで少女たちは、どんなことをして力を乱したのだろう。
登校できるようになったら聞いてみようと思いながら、すっかり暗くなったこの場所を、百々がスマホの灯りで照らそうとした瞬間。
ぱらぱら、と先触れのような音がしたかと思うと、突然がらがらと社が崩れた。
「きゃー!!」
思わず叫ぶ百々。
「ど、どどどどうしよー!何かしちゃったかな!」
「それならば、大年神様の最後のお力が満ちたことに耐えきれなかったのだろう。これほど傷んでおっては。」
「それって、私が壊したんじゃないよね?神様が壊したんで、責任は神様だよね!?」
「大年神様に責任をなすりつける気か、おまえは。」
「わああああん!人様んちの社、壊しちゃったぁぁぁ!大おばあちゃんに叱られるー!」
おろおろと喚く百々。
そこに。
最初のコメントを投稿しよう!