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あのあと。
すっかり腰を抜かして百々が泣くものだから、遂にパトカーが呼ばれてしまった。
制服警官は、空き家に入り込んで騒いでいるものがいるらしいとの通報を受けて来たのだ。
正面に自転車が止めてあり、高校の鞄もあったので、これはまた高校生が肝試しでもしているのかと裏に回ってみると。
女子高生が震えて「助けてー!」などと泣き出したため、もしや誰かに脅されて連れこまれたのでは!?と誤解されてしまった。
百々にしてみれば、急に懐中電灯の灯りをあてられて怒鳴られ、警官にすっかり仰天させられて泣いたのだが。
よろよろとパトカーに乗せられ、周囲に野次馬が集まり始めたところで、真っ青になって一子から教わったことを叫んだ。
「け、県警・・・っ!」
「うん?」
「県警の!堀井さんていう刑事さん!その人に連絡してください!四屋敷って言えばわか・・・ると思います!」
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