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「・・・うん、わかった。謝りたいんだね。」
百々が答えた。
そして、スマホの通話を切った。
百々は、小川と半べその1年生ににっこり笑った。
「そっちのスマホの履歴、消しちゃって大丈夫だよ。たぶん、幽霊とかじゃないから。」
「えっ!?」
「ちょ!か、加賀さん!?どうして・・・!?」
「え、だってその後輩さんとしゃべったから。それから、あんまり騒ぎ立てないでくれるかなー。変な噂たったら嫌だし。相手が幽霊じゃないんだったら、私が視えるとか、霊感少女とか、絶対やめてね。お願いだから約束して。いい?」
百々が睨んでも、迫力は皆無だ。
しかし、状況が状況なので、二人はこくこくと何度も頷いた。
「よろしい。ーーーでね、小川さん。」
「な、何!?」
「後輩さんが最後に行った空き家の場所、調べて教えて。」
ーーーなるべく早くーーー
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