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「いっつ!」
小松は左肩を、右手で抑えた。
「私・・ドジで・・バイト先でこけちゃって、左肩を壁にぶつけて、青あざになっちゃたんです・・・アハハ」
優美は、小松さんを悲しそうな表情で見ていた。
袖口、首元から少しだけ見えている、隠しきれていない包帯や絆創膏。消毒液の匂い。優美は気付いていた。
(いじめ?暴力?・・・あまりよくなね)
「椿さん、紅茶入れてくれるかな。」
「はい。」
椿さんが紅茶を入れているあいだ、小松さんは終始うつむいていた。
「はい、どうぞ。」
椿さんが、紅茶を小松さんの前に置き、優美の前、自分の分を置いた。
優美は、椿さんが席についたのを確認して。
「冷めないうちに、召し上がれ。」
「・・・ありがとう・・・御座います。」
「おいしい」
「ありがとう、これ高かったんだから味わってね。」
「はい」
紅茶を一口飲んで、小松さんの
顔が少しだけ優しくなったのを確認して
「小松さん、左腕肩より高く上がるかな?」
小松さんは、体をビックとさせて目を見開いた
「小松さん、これから私が話すことよく聞いて。」
「・・・」
首が縦に動いた
優美は紅茶を一口のんでから
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