先生、大丈夫?

18/22
前へ
/22ページ
次へ
「口では何とでも言える・・後でごめんね出来なかったで済まされしまいそう・・・でも私たちのために学校を辞めるなんて・・・」 「大丈夫。なんとか出来るように色々勉強もしてきた、経験も積んできた、裏付けがあるから無理が出来るし、皆が信じてくれれば出来ちゃうんです。見た目はかわらないけど、8歳も年上のお姉さんなんだから・・・」 皆うつむいたまま、1分位がたってから 中村さんの握りしめていた手が、力が抜けていった チーン 音につられ4人が優美の顔を見て、全員が目を見開いた。 「大丈夫。なにも心配いらないよ。」 皆、瞳に涙をうかべている。 桃井さんが、 「何で、他人の私たちに、そんな優しい笑顔がで・き・る・の・・・」 「それはね、未来のある愛おしい私の生徒だからだよ。」 「「「ワァーン」」」 落ち着くのを待って、優美が 「状況は分かりました。今日はこれで一旦帰宅して。これからの事を考える時間を頂戴。」 「「「はい」」」 「桃井さんと中村さんはこれつけて。」 電話しながら 「りょう。GPS探索いいナンバー・・・桃井さん・・・OK確認できた。ナンバー・・・中村さん・・・OK確認できた。」
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加