2人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
### 優美、柊、椿が通う高校の職員室 ###
(教頭先生)「3年生は重要な時期になるので、一層の指導にあたってほしい。また、学力の差が顕著にあらあれて、脱落する生徒が出てくる時期でもあります。先生方は、生徒の些細な変化も見逃すこと無く、生活面からも注意を図って頂きたい。」
教頭は優美の方を見ながら
「先生方の中には、少し目立つ方もいらっしゃいますので、少し控えていただければと思います。では、各自持ち場へお願いします。」
(私は自毛の色だっての)
「中條先生、お話宜しいですか。そのままで宜しいですよ。」
「何でしょうか?」
教頭は優美の後ろへ回り、髪の毛を触りながら
「髪の毛の色、なんとかなりませんか?」
「髪弱いんで、染めると切れちゃうんですよね。」
左手髪の髪の毛を、右手は右肩に触れ、目は胸の谷間を上から凝視。様子は、PCのディスプレイ縁に貼り付けてある鏡で丸見えになっていた。
(変態!セクハラ!・・・何か逃げる手は)
優美はPCをログアウトして、おもむろに立ち上がった。
最初のコメントを投稿しよう!