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うなりを上げて倒れた教頭の後ろに、両手にスタンガンを持った優美がたっていた。
「ごめんね。ゼッツゼッツ 遅くなって ゼッツ 大丈夫。ゼッツ」
「「「先生!~~」」」
「もう大丈夫。」
### 翌日 ###
緊急全校集会が開かれ、早朝に緊急理事会で教頭先生が解雇となったことが校長より告げられた。
生徒の中では、すすり泣く女の子がいた。
その顔は皆微笑んでいた。
いきなり舞台袖から、サングラスでオールバックで黒づくめの男2人が、江戸時代のかごをしょって現れた。
「おとどけもので~~す。サイン下さい。」
校長も知っていたのか
「ご苦労さまです。」
かごから出てきたのは教頭だった。
スクリーンには、昨日撮影した動画が流れ、生徒からは、「人間として最低」「下等生物以下」など罵詈雑言がとんだ。
優美は、壇上から降りてきたみすぼらしい教頭を見て
「先生、大丈夫ですか?」
### 夕方マンション俺の部屋 ###
「小松さんのご両親海外出張となったので、ウチで預かる・こと・に・・なった・・から」
「お願いします。て、先生は?」
小松さんは俺の背後から話しかけてきた。
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