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愛美は動かした指先の力を急に抜いていた。
ザイードはそれを見てふっと笑う。
「賢い判断だ──お前は逃げられない……それがわかっただけでも立派だ。外に逃げてもお前は死ぬ──」
「………」
「残念だが新参者のお前にまだ俺のコレはくれてやらん──指で中を診るだけだ。わかったなら脚を自分で開け」
「…そんなことっできな…っ…」
「なら──そうしたくなるようにさせてやる…」
「……っ」
ザイードが言った直後に愛美の肌を果実の汁が濡らしていった──
口に搾ったようにして露になった肌全身にザイードは甘い果汁を搾り落とす。そして枕元の白い陶器の壺を抱え中に手を入れた。
「な──なにっ!?」
ボトリと腹の上に黒い虫が落ちてきた。
「砂漠に棲むヒルだ」
「──…!っ」
「濡れた場所を好み水分を好物とする──とくに果糖を含む水分はな…」
「…っ……」
「昔は水を探す時に活用されたが今はこういった時の玩具でしかない」
「玩っ…やっ…ああっ」
チュウッと強く吸い付かれた感触に高い声が漏れていた。
「ふ、生き物だから飼育が困難でな…高価な玩具でなかなか手に入らない…お前は運がよかったな」
甘い汁の跡を伝いながらその虫はゆっくりと乳首へ近付いてくる。
「あ、や、…やだっ」
近付いてくる恐怖に怯えながらも歯のない吸盤のような口で乳首に吸い付かれて甘い疼きに身体が勝手に仰け反っていた……
「女達はこれが大好きだ……どんなに御高くとまった姫も最初は嫌だとほざきながら数分後には自ら脚を開く──」
「…あうっ…いや…」
ザイードは言いながらまた果実を手にとった。
「女はみんな淫乱でどうしようもないメス猿だ──。そこを真っ赤に腫らしてボタボタと上からも下からも直ぐに涎を垂れ流す……あ?どうせお前も同じだろう?…今からじっくり観察してやる」
「ああっやっ…」
指とさほど太さの変わらぬ一匹のヒルを手にして果実を一口かじるとザイードは赤い実の欠片をペッと吐き出し秘部の中へと押し込んだ。
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