2章 捕縛の掟

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・ そして目に涙を溜めた愛美に顔を近づける。 「15分も俺から愛撫の施しを受ける──…」 「───」 「他の女なら泣いて悦ぶぞ──」 「そ……」 んなこと… 瞬きもせずに愛美はザイードの顔を赤い瞳で見つめる。 ザイードはそんな愛美をふっと笑い妖しく見つめ返した。 「幸運だと思え──…二人が出逢ったのは…“カダル”……」 「……っ」 ザイードは愛美の手を取り指先に唇を押し当てる。 「カ…ダル…」 漆黒の瞳が揺らぐ── 愛美を見つめながら指先に当てた唇を離すとザイードの身体は下へと降りていく── カダル(運命)っ──… あたしが今こんな目に合ってるのも運命──っ…諦めるしかないっ… 震える唇を噛み締める愛美の肌が嘆く心とは裏腹に熱く疼いていく。 ザイードの唇が愛美の小さな乳首をゆっくりと吸い上げ口の中で舌先を絡めた。 「あぅっ…」 じわじわと快楽に蝕まれる。両方のささやかな膨らみを寄せ集めるように中心に持ってくるとザイードは乳房の突起を交互に何度も口に含んだ。 「いやぁ…っ」 涙を溢しながら甘い声が漏れる。 きもちいい── 諦めた途端に嫌だと思う感情を頭が制御しはじめて、乳首を吸われる度に下半身が熱く疼き閉じていた脚が弛んでいく──
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