799人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
・
身体は辛いのに口はその果実を砕き欲するように喉の奥へと流し込んでいく──
力なく自分に揺さぶられる愛美をザイードは眺めた。
遠くを見るような虚ろな瞳。アンバー(琥珀)色の艶やかなメノウの輝きをザイードは見つめながら腰を揺らす。
摩擦の痛みが徐々にただの熱に変わり始めると、下腹部から押し寄せてくる違う疼きに愛美の体が反応を返していた。
「あうっ…」
なにこれっ…
滑らかに油送するザイードの陰幹を捕まえるように膣の奥がきゅっと締まる。
「──…くっ…」
ザイードはその刺激に歯を食い縛った。
愛美は潤んだ瞳を閉じて思わずザイードの胸元にしがみ付く──
「あぁっ…やだなにこれっ…っ…きもちいっ…」
ぎゅうっと奥に締め上げるように膣が疼く。
「はっ…くるか──初めてで大した反応ぶりだな」
ザイードは蔑みながらも快楽に悶えはじめた愛美を見て嬉しそうな笑みを浮かべた。
喘ぎ始めた愛美の体をザイードは容赦なく揺さぶり始めた。
強い律動──
激しい打ち付けに愛美の内壁が刺激を受けて形を変えていく。
充血した内壁の小さな突起が堅く勃ち、行き来するザイードの陰幹をこさぐように刺激していた。
「──……っ!」
ザイードは眉間を寄せて苦し気に息を吐いた。
強い刺激にしがみつく愛美を反対に抱き締める。
熱い肌から汗が吹き出しザイードの広い背中を伝っていく。
「はあっ…っ…やたら締め付けるなっ…」
仕込んだ避妊薬が溶けて馴染むまではまだ少し時間が要る。ザイードは上り詰めてきた快楽を抑えながら自ら体を揺らし始めた愛美をかき抱いた──
激しい揺れに結んだ布がいつの間にかほどけている。しがみ付く愛美を床に倒してザイードはゆっくりと体勢を変えた。繋がったまま愛美の脚を横に倒して背中を向ける。
四つん這いにさせた愛美の腰を高く上げるとザイードはその背中に覆い被さるように肌を重ねた。
繋がったままの体向であらゆる箇所が刺激される。
「ああっ!…も、中が可笑しくなっちゃ…っ…」
強い反りに内壁を抉られているようだった。上部を中から擦っていたザイードの陰幹が、今度は背中を向けた愛美の子宮の近くを刺激しはじめる。
最初のコメントを投稿しよう!