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「なんだ、日本人の男はそんなにヤワか?──…て聞いても生娘だったお前にはわからんな」
「──…な!…」
ムキな表情を見せる愛美をザイードはククッと小馬鹿にしたように含み笑う。
「食べておけ」
ザイードは言いながらまた手に取った果実を愛美の口に押し込んだ──
「婚姻を結んだ者に祝いでよく贈られる。精力の王様と云われてる果実だ──」
愛美の口に押し込んだ指を自分で舐めてニヤリと笑う。
「この実だけ喰ってれば三日三晩繋がっていられる…」
「みっ…!?」
目を見開いた愛美を見つめ妖しく舌舐めずりをして魅せる。
ただ、その事が嘘か本当かなんてもうどうでもいい──
確かに果てた筈であった目の前の男の陰幹は愛美の中でまだしっかりと反り勃っている。
さすが──
一夫多妻を誇る国だ…
もう感心するしかない。
「朝が早く来ることを神に祈ったか?」
「そんなの祈ったからって──」
ベソをかいて歪んだ愛美の顔を見てザイードは豪快に笑う。
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