第二章~ギルド登録そして~

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「それに僅かですが私は火属性と水属性に適性があります。将来的には貴方のパートナーになれると思います」 なるほど、目を見る限り嘘はついてないみたいだがやはりこの読心術を活かして商人でも情報屋でもそっち系統の方が向いてると思うんだがな。 「分かりました。では私が何故、これほどまでに冒険者を目指すか教えます」 このマリンという子の話を聞いたときに俺はこの子が頑なに冒険者を目指す理由がわかった。 彼女の父親と母親は昔は名の知れた商人と情報屋だった。そしてその2人が偶然に同じ冒険者に売り手として向かった時に知り合いそこから恋が始まり……数年後に結婚しその次の年には俺の前にいるマリンが生まれその3年後には弟を母親の胎内にいたそうだ。 そんな幸せな夫婦に賊が襲い掛かってきたそうだ。その時に両親が必死にマリンを家から逃がしマリンが途方に暮れていたところを児童施設の人が発見、保護して先月にその施設を出たそうだ。 「つまるところ、お前は俺とパーティーを組んでその賊に復讐をしたいわけか」 アニメや漫画の主人公よろしく復讐を完全否定したりしないけど、それだけの為にな。
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