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「なーにニヤニヤしてんの、気持ちわりい。」
「なっ・・・、俺はお前との美しきおもひでをだな・・・。」
「あの気色悪いニヤけ面で?俺で変な妄想してた、の間違いじゃない?」
「ねえ、辛辣過ぎない?俺唯一の幼なじみだよ?もう少し優しくしてくれても罰当たんないよ?」
「毎朝毎朝子供並みに手がかかる幼なじみをありがたがれ、ねえ・・・。どこぞのおっさんに二束三文で売っぱらったろうか?」
「すみませんでした何でもするので許してください相司様」
「分かればよろしい。・・・売っぱらったりしねーよ、大事な幼なじみを。」
「!相司・・・!」
「まあウン百万円積まれたら・・・。」
「おい」
「冗談だって。それより、記念すべき高校生活1日目。もう8時5分ですけど?」
相司の掲げた腕には、黒いベルトのシンプルで見やすい腕時計。聞こえた通りの時刻を指している。
ちなみに今俺達がいるところからは高校まで20分はかかる。
「・・・・・・遅刻?」
「そんなコテンと首かしげて様になるのは俺ぐらい可愛いやつだから!!走るぞボケ!!!!!!」
「さりげなく可愛いアピールしてるし寝坊してすみませんでしたあああああ!!!!!!」
記念すべき高校生活1日目。まずは寝坊からのダッシュという素敵な始まりになった。・・・・・・喉乾いて死にそう。
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