第1章 俺の学園生活、始まり始まり

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「うっ、俺のバラ色の高校生活が・・・。」 「元から灰色だから大丈夫だって。」 ペシッ あ、痛くない。優しいツッコミ。 「まあ、とにかく席に着け。」 「はーい・・・。」 「はい。」 ガタッ ガタン 「はい、では夫婦漫才も終わったところで。自己紹介に移ることにするかな。まずは俺から。」 カッ、カッカッ、カッ この先生字綺麗だなー・・・。 「乙丸 義景(おとまる よしかげ)だ。お前らの担任をすることになった。これから1年間、よろしくな。歳はさっきのくだりで話したがピチピチの35歳。・・・・・・おい小鳥遊、顔を顰めんな。一番美味しい歳頃だぞ。血液型はA型。何か質問あるか?・・・なんだ小鳥遊?」 「先生の名前、かっこいいですね。」 「かっこいい名前?ありがとな。・・・・・・お前朝倉義景(あさくらよしかげ)って戦国大名知ってるか?」 「?いえ・・・。」 「・・・・・・家帰ったら逸話とか評価を調べとけ。」 「はあ・・・・・・。」 教室の一部からああ・・・とどこか納得したような声が。え?なんで? 「知ってるやつもいるだろうが、俺はあの義景とは違、うん、まあ似てるところもあるけどな。完全にヒラ先生でやってくところとかな。話が逸れた。違うところとしては、お前らが困ってたらささいなことでも相談に乗りたいし、俺のクラスの生徒である限り泣かせることはねーからな、せいぜい楽しむ覚悟を決めとけよ?高校での1年間なんてあっという間だから、楽しむのが一番だ。」 「うっ・・・、先生がっごいいっずね・・・。」 「おい小鳥遊お前早速感動して泣いてんじゃねーよ!先生の公約をぶち壊すなコノヤロー!」 あはは、と教室が笑いに包まれる。いやだってかっこよすぎでしょ・・・・・・。担任当たりじゃん・・・。 「先生、奏汰は基本アホなので適度にイジって適度に流すのが接する時のコツです。」 「おお、ありがとな恵。じゃあ次は小鳥遊のことスルーしとくわ。」 「はい、3回に1回くらい流すのが適切です」 「俺の扱い酷くない!?」 「「・・・・・・。」」 「まじでスルーすんのかよ?!」 『アハハハハハ』 俺の扱いが酷い。でも、教室の空気が和やかになったからよしとしよう。しないとやっていけない。
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