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相性というものは、確実に存在していて
どんなに頑張っても、繕っても、不愉快と共にすれ違ってしまう相手がいる
努力で空を飛べないように
努力で何とでもできる世界など、幻想だ
などと、訳知り顔で語るようになったら、もう元へは戻れない。
オトナになるという大義を掲げ、正面をのみ見つめて世界を狭めていくだけの行程だ。
広い世界の中で不安に押し潰されぬよう、迷い惑わぬよう、
私は私の生きる場を、私に都合の良い壁で狭く囲い覆っていく。
そして、私の落ち着く“当たり前”を延々とコピーペースト。
世界から目をそらし誤魔化し続け、私は私が生きるに易い私の城を築いていく。
その端正込めて作り上げた私の城は結局、私を縛り放さぬ堅固な牢獄。
私は生きやすさを求めて自ら繋がれているに過ぎない。
これが生き抜く知恵なのだろうか。
私は、私をこんなにも信用してよいのだろうか。
私は、私で溢れるこの世界が本当に心地よいのだろうか。
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