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あなたがあなたであることの証明を、どうか私に求めないでください。
あなたの正統性を、私の中に探さないでください。
あなたの敵が、私の敵であるかを見極めようとしないでください。
そんな風に気構えてしまう私が、きっといけないのでしょう。
こんな風に考えて、一方的に気が重くなっている私が自分勝手なのです。
いえ。
私は、あなたが私を見下したその末に、私を制御しようとしているわけではないことは、知っています。
私の気持ちが重いのは、あなたが私に認められたがっている、それゆえです。
あなたが私に認められたからといって、どうということもない、という事実を、あなたはいつ気が付くでしょう。
私はきっと、あなたに見損なわれるのが怖い。
そしてだから、私は、あなたに近付けない。
近付きたく、ない。
どうかこのまま、ただ私を好きでいて。
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