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私が私の存在理由を欲してしまうのは、やはり、ここにいたいからなのでしょう。
ここにいることに苦痛を感じ、限界を見ながら、それでも私は、ここにこだわっているのでしょう。
私の生きる場は、多分ここではない。
ここは、私の能力では背負いきれない。
それでも私は、ここであなたに求められているという幻想を捨てきれず、あなたに感じる責任を捨てきれない。
ここで頑張る意味が私にはあるのだと、執拗に言い聞かせ、そして私は捻れていく。
今日も私は、遠くにある幸せを夢見て解放を望み、足元に広がる幸せを守りたくて自ら鎖に繋がれる。
私の幸せは、きっと私の胸にもあるはずなのに。
それが私に見えないのは、一体何の罰なのか。
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