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今すぐ消えたい。
その思いは決して嘘ではなく、しかし死にたいわけではない。
煙のように消えてなくなりたいという願いが荒唐無稽な夢物語であることは判っていて、『白馬の王子さまを待つヒロイン』を気取る以上の浅はかさだと自覚している。
だから、それを口になどできないし、したくもない。
しかし、そんな思いを胸に秘めた笑いに何の意味があろうか。
意味など求められていないのだとしたら、私は何を求められているのだろうか。
ただ、そこにあることを?
優しく笑っていることを?
あなたへの愛情を?
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