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闇で世界を遮断され孤独に苛まれるその前に、布団の中に倒れ込む。
タオル生地のカバーが、私の肌を撫で、それがまるであなたの指の感触のようで心地好い。あなたの指が私の体を辿るその柔らかさと温かさそのままに、官能すら帯びて私を受け入れてくれる。
それは、ここにあなたの香りが残るから?
あなたの残像が見えるから?
それともそれは、私の肌に残っているのか。
それを再現しているのは、ただひたすらに私の欲望だろうか。
それとも、私の気持ちの結実か。
むしろ、あなたからの想いに対する私の信頼か……逆に不信感か。
泣きたくなるほど安らぐ、一人きりの私の夜。
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