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7階建てのビルの6階が、営業部のフロア。
その奥にある、曇りガラスで囲まれた部屋が永浜部長の部屋であり、私の職場。
「村瀬さん、これ明日の朝までに済ませてもらっていい?
あとコーヒー入れるけど飲む?」
「わかりました。あっ……じゃあ…お願いします。」
私に仕事を渡した部長は相変わらず、表情一つ変えずに部長室から出て行った。
「はぁ……っ」
1人になった部屋で私は思わずため息が漏れた。
周りには今後も私が読まないであろう本がズラリと並び、資料が綺麗にファイリングされて並んでいる。
そこから参考になりそうな資料を引っ張り出したタイミングで、部長はコーヒーを持って帰ってきた。
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