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他の新造よりも名代に出ることが多かったというのが一番の理由になるかと思う。
あとはこの私の性格かもしれない。
「もうやった。やからこれももう自分でやったらあかん?八杉姐さん、お願い」
私はもう生娘でもないということにして、もう一度頼んでみる。
頼みまくったら、小さい頃から馴染みのある八杉姐さんはしょうがないねぇとやめてくれた。
「花衣を呼んできておくれ。おまえのぼぼの具合は敏三ではなく、トウヤに調べさせることにしようか」
「え?」
「張り型でやったあとは、ぼぼの具合を楼主がみる。これはただの男の欲だが、わっちがどうにかできるものでもありゃしんせん。おまえは敏三に私刑を受けまくりだっただろう?敏三ももう知ってるはずだ。だが、それも儀式の一つ。オヤジに報告するのに必要なんだ」
「…いや、あの、…え?」
「オヤジはもう年だしねぇ。まさか客に聞くこともできないし。若い衆にしても幾よりもトウヤが適任だろう?」
「え?」
「もうトウヤともやってるのかい?本当にこの娘は末が楽しみな女郎だ。ほら、花衣を呼んできてくれ」
……え?
私はどれだけまわりにどんな印象を与えることをしてきたのか。
あっちもこっちも手を出したように思われているのかもしれない。
「やってへんよっ!」
「隠すことはないだろう。敏三には無理にされたんだろう?トウヤとはいい仲なんじゃないかい?」
八杉姐さんはからかうように言ってくれる。
だからどうしてそうなるっ?
「藤弥さんはまだ戻ってきてそんなにたってへんやんっ」
「おまえをここに連れてきたときにはもう、おまえの肌を知っていたじゃないか。おまえはトウヤの嫁になればいい」
八杉姐さん、全然わかってくれない。
その嫁という言葉に、ちらりと美寿々姐さんを見ると、その目は敵視するように私を見ていた。
してないのに。
嫁を狙ってもいないのに。
確かに藤弥さんにさわられたことはある。
あるけどしてない。
まだ私の中には誰も入れたこともない。
言っても、誰も信じてくれないだろう。
やめてはくれたけど。
やってもらったほうが証明できたかもしれない。
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