エピローグ

11/12
174人が本棚に入れています
本棚に追加
/283ページ
一人のはずの部室に、珍しく訪問者。 「……はい、どうぞ」 ドアの磨りガラスに見える細い影。 「……失礼します」 おどおどしたような、不安を隠せない声で教室のドアを開けるーー、 「なにか?」 そこには、見覚えのある男が立っていた。 ーー息を飲んだ。 「僕、一年の野坂といいます」 顔も背格好も俺に良く似ていたからだ。
/283ページ

最初のコメントを投稿しよう!