file 1 心理学研究部の美少年

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……中学生?…… 生きてるの? ……それとも?ーーー ピンポーン……! バクバクいう胸に手を当てて、鳴らされたインターホンのカメラに、息を殺してそっと顔を寄せた。 スリッパの音も聞こえそうなので脱いで裸足で忍び寄る。 いつも夜に現れる″気配″は、私の気配に気がついたのか、顔を上げてグッと近付いてくる。 ドアップでカメラに映るその顔は……、 「……!!」 悲鳴をあげたはずなのに、声さえも奪うほどの衝撃をもたらした。 白い顔ーー 前髪重めのボブカット……。 そこから浮き出した何か言いたげな大きな眼。 ピンポーン! 再び鳴らされたベルの音ににビクッ!となった私は、うずくまってその恐怖から逃げた。 ……嘘でしょ? 今の、なに? 唇も、指も、足も。 身体の震えが止まらない。 今見たものが夢なのか、幻なのかそれとも現実なのかも判断できない。 カメラに映っていた少女が、昔の私にソックリだったからだ。
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