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「そ、それは怖いに決まってるでしょ?暗闇の中に立ってたりするし……」
家のインターホンを鳴らされた事は話せなかった。
あまりにも怖すぎて……。
有本くんは、言葉を飲み込んだ私を鋭く見たまま、
「滝田先生の親戚とか 把握してないだけで似ている人が何処かにいるんじゃない?。
……もしくは、先生の心が病んで見せたものなのか」
つまり、私の心を弱いと言っている。
祖父母が亡くなってから、孤独と戦ってきた私のことをーー
「あ!そう言えば数学の内田先生と婚約したよね?
それでマリッジブルーに入ってストレスとか溜まってるんじゃない?」
有本くんの余計な推測に、他の生徒達がざわめき出した。
「え?」
「マジ?」
「ミノルちゃんと美紀先生、結婚すんの?」
婚約の話は生徒にはしていなかったからだ。
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