file 1 心理学研究部の美少年

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ミノルは生徒達に人気のある教師。 結婚や転勤は生徒の混乱を招く。なので今の受け持ちの生徒が卒業するまでは秘密にしていくつもりだった。 「……何で知ってるの?」 「先生達が話してたから」 有本くんは周りのざわつきを気に止める事もなくデッサンを続けている。 「俺は将来臨床心理学に進みたいんだ。研究、実証できる対象は大歓迎。いつでも放課後の相談待ってますよ」 私の動揺もスルーして淡々と静物描写を終わらせていた。 その顔はとても満足気に見えた。
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